【年間5万円節約も】介護用おむつを安く買う方法9選

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「毎月の紙おむつ代、気づけば1万円を超えていた…」

介護生活の中で、じわじわと家計を圧迫するおむつ代。人に相談しづらいけれど、確実に家計を圧迫する費用。そんな静かな負担を、少しでも軽くする方法をこの記事ではお伝えします。

【体験談・50代女性】「ドラッグストアでおむつを買う時、周りの目が気になってしまう自分がいました。レジに並ぶのも少し恥ずかしくて…。ネットの定期便に変えてからは、そうした精神的な負担がなくなり、本当に楽になりました」

単に安いお店を探すだけではありません。「買い方」「制度」「使い方」の3つの視点から、年間数万円単位で出費を減らすための、今日からできる全てのテクニックを網羅的に解説します。

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介護用おむつの費用相場と現状の把握

節約の前に、まずは敵を知る。一般的な費用相場と、ご自身の家庭の状況を客観的に把握しましょう。

まずは我が家のおむつ代を棚卸し

具体的な節約術を見る前に、まずはご自身の現状を客観的に把握することがスタートです。以下の4つの項目を、書き出してみてください。

  1. 1ヶ月のおむつ代(パンツ、テープ、パッド合計): ___ 円
  2. 1日の平均交換回数: ___ 回
  3. 現在の主な購入場所: (例:近所のドラッグストア、Amazonなど)
  4. 利用中の公的制度: (例:医療費控除、自治体の給付など)

いかがでしたか?この数字が、あなたの「節約の伸びしろ」です。では、これをどうやって減らしていくか、具体的な方法を見ていきましょう。

タイプ別・1枚あたり&月額費用の目安

具体的な節約方法の前に、参考情報としておむつの種類と1枚あたりの費用感を掴んでおくと、節約の目安もイメージがつきやすいです。

おむつの種類1枚あたりの費用目安1日の使用枚数(例)月額費用目安
パンツタイプ(リハパン)80円~150円4~6枚9,600円~27,000円
テープ止めタイプ70円~130円5~7枚10,500円~27,300円
尿とりパッド20円~60円5~8枚3,000円~14,400円

介護用おむつの購入単価を下げる5つの方法

①ネット通販の「定期おトク便」を使う

かさばるおむつは、ネット通販で購入するのが最も賢い選択です。特にAmazonの「定期おトク便」は、常に5%~15%の割引が適用され、指定した頻度で自動的に自宅へ届けてくれます。買い忘れの心配もなく、時間と費用の両方を節約できる最強の方法です。

※注:本リンクはPRを含みます。選定基準は価格・レビュー等を総合比較したものです

② ドラッグストアの「プライベートブランド(PB)商品」を狙う

マツモトキヨシやウェルシアといった大手ドラッグストアは、自社開発のプライベートブランド(PB)のおむつを販売しています。有名メーカー品と同等の品質でありながら、価格が2〜3割安い場合が多く、コスト削減の大きな味方になります。

③ セールのタイミングで「箱買い(ケース購入)」する

店舗・ネット通販問わず、セールやポイントアップデーを狙って、ケース単位でまとめ買い(箱買い)することで、1枚あたりの単価を大きく下げることができます。ただし、保管スペースと、廃棄時に使う消臭袋なども一緒に準備しておきましょう。

④ メーカーの「キャンペーン」に応募し、試供品をもらう

ユニ・チャーム(ライフリー)や花王(リリーフ)など、主要メーカーの公式サイトでは、新製品の無料サンプルや割引クーポンがもらえるキャンペーンを定期的に実施しています。こまめにチェックして、活用しましょう。

⑤ フリマアプリは本当に安い?知っておくべきリスク

メルカリなどで「未使用品」として安く出品されていることがありますが、注意が必要です。個人宅での保管のため、湿気による品質劣化や、衛生面でのリスクもゼロではありません。利用する場合は、出品者の評価などをよく確認しましょう。

【注意】安さだけで選ぶ危険性

コスト削減は重要ですが、安さだけを追求し、本人に合わない製品を使い続けると、おむつかぶれや皮膚トラブル、最悪の場合は尿路感染症などを引き起こすリスクがあります。結果的に医療費がかさんだり、交換回数が増えて介護負担が増大したりしては本末転倒です。「コストと品質のバランス」を常に意識しましょう。

知らないと損する公的制度のフル活用

ここからが、知っている人と知らない人で、年間数万円の差がつくプロの領域です。

⑥【最重要】「医療費控除」で、払った税金を取り戻す

医師が発行する「おむつ使用証明書」があれば、おむつ代は医療費控除の対象となります。

  • 対象条件:1年間の医療費が10万円、または総所得金額等の5%のいずれか少ない方を超えた場合。
  • 手続きの流れ:
    1. 医師に相談:かかりつけ医に相談し「おむつ使用証明書」を発行してもらう。
    2. 領収書を保管:1年分のおむつ代の領収書をすべて保管する。
    3. 確定申告で申請:翌年の確定申告で、医療費控除として申請する。
  • 2年目以降の手続き簡略化:要介護認定を受けている場合、2年目以降は医師の証明書がなくても、市区町村が発行する「確認書」で代用できる場合があります。

⑦ あなたの街にもある?自治体の「紙おむつ給付」制度

多くの市区町村では、要件を満たす在宅介護世帯に対しおむつを現物支給したり、購入費を助成したりする制度があります。要件は自治体によって「要支援2以上」「住民税非課税世帯」など様々なため、「(市区町村名) おむつ給付」で検索するか、ケアマネジャーに確認しましょう。

⑧ 「障害者控除」の可能性を確認

要介護認定とは別に、市区町村に申請し「障害者控除対象者認定書」の交付を受けられると、所得税や住民税の負担がさらに軽くなる可能性があります。これは身体障害者手帳を持っていなくても、6ヶ月以上寝たきり状態の方や、認知症で意思疎通が困難な方などが対象になる場合があります。

※これらの制度は手続きが複雑に感じるかもしれませんが、まずは担当のケアマネジャーさんに「うちは使えますか?」と一言相談するだけで、道筋が見えることが多いです。最終的な判断は、税理士やお住まいの市役所にご確認ください。

介護用おむつの使い方の工夫で消費量を減らす

買う時だけでなく、使う時の工夫で、おむつの消費枚数自体を減らすことができます。

⑨「尿とりパッド」との併用テクニック

これが最も効果的です。高価なパンツタイプやテープ式おむつの中に、安価な「尿とりパッド」を併用します。交換は汚れたパッドだけで済むため、高価な外側のおむつの交換回数を劇的に減らすことができ、結果的にコストを大幅に削減できます。

【プロが教える!漏れないパッドの当て方 3つのコツ】

  1. ギャザーを立てる:パッドもおむつ本体も、装着前に必ず立体ギャザーをしっかり立てます。
  2. 身体の中心に合わせる:装着後、身体の中心とおむつ・パッドの中心がずれていないか確認します。
  3. 正しい位置に置く:パッドがおむつ本体のギャザーの内側に、きちんと収まるようにセットします。

【体験談・50代女性】「最初は『パッドを併用すると、逆に漏れやすくなるのでは?』と不安でした。でも、ケアマネさんに教わった通り、ギャザーの内側にしっかり収まるようにパッドを当ててみたところ、全く漏れないことに感動。夜間のおむつ交換が、パッド交換だけで済むようになり、月のおむつ代が4,000円近く浮きました。何より、夜中に親を起こす罪悪感が減ったのが一番嬉しいです。」

※もし、パッドを当てている部分に赤みやかゆみなど、違和感が続く場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科やかかりつけ医に相談してください。

介護用おむつ代節約「3ステップ」

ここまで9つの節約方法をご紹介してきました。「何から手をつければいいか…」と感じる方は、まずは以下の3ステップをこの週末から試してみてください。

  • ステップ①:まずは「現状把握」。冒頭のワークシートを埋めてみましょう。
    • 敵を知ることが、全ての戦略の基本です。まずは我が家が毎月いくら、何にお金を使っているのかを正確に把握することから始めましょう。
  • ステップ②:次に、「使い方」の工夫を試しましょう。
    • 最も効果が高く、今日からすぐに始められるのが「尿とりパッドの併用」です。高価な外側のおむつの交換回数を減らすだけで、翌月の費用は劇的に変わります。
  • ステップ③:最後に、「買い方」を見直しましょう。
    • かさばるおむつは、Amazonの「定期おトク便」など、ネット通販をフル活用するのが現代の最適解です。一度設定してしまえば、手間なく、継続的に割引の恩恵を受けられます。

【節約額のシミュレーション】 例えば、ステップ②と③を実践するだけで、 月4,000円以上の節約 → 年間換算で約5万円 も十分に可能です。

※公的制度の活用は効果は絶大ですが、申請に少し時間がかかります。まずは即効性のあるこの3つから始めるだけで、来月の請求額は確実に変わります。

よくある質問(FAQ)

Q
結局、一番安いおむつはどれですか?
A

一概には言えませんが、ドラッグストアのPB商品は価格競争力が高いです。しかし、漏れやすい製品を頻繁に交換するより、吸収力の高い製品を適切に使う方が、結果的に安くなる場合もあります。

Q
ネット通販とドラッグストア、結局どっちがお得?
A

Amazonの定期おトク便(最大15%OFF)などを活用できるなら、ネット通販が最も安くなる可能性が高いです。

Q
試供品(サンプル)はどこでもらえる?
A

各メーカーの公式サイトの他、かかりつけの病院や介護施設で提供している場合もあります。

【免責事項】本記事は介護費用の負担軽減に関する一般的な情報を提供するものであり、医学的・税務的な助言を行うものではありません。医療・税務に関する最終的な判断は、必ず医師・税理士・お住まいの市区町村などの専門家にご相談ください。

まとめ

介護用おむつの費用を節約する道は、一つではありません。「買い方」「制度」「使い方」という3つの武器を組み合わせることで、あなたの家計は確実に、そして大きく楽になります。 節約できたお金と時間で、ご本人と、そして何より介護しているあなた自身が、少しでも心穏やかな毎日を送れるようになることを、心から願っています。

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