大人用おむつのサイズ選び完全ガイド|失敗しない測り方とメーカー比較

介護DX

《この記事の3行まとめ》

  • 大人用おむつのトラブルの多くはサイズ間違いが原因。
  • 「ウエスト」と「ヒップ」を測り、大きい方の数字で選ぶのが鉄則です。
  • メーカー毎にサイズ感が違うため、この記事の比較表で必ず確認してください。

《30秒でわかる!計測&商品決定フロー》

  1. 計測:メジャーで「ウエスト」と「ヒップ」を測る。
  2. メモ:大きい方の数値をメモ。(例:95 cm)
  3. 比較:この記事の「メーカー比較表」で、95cmが範囲内の商品を複数ピックアップ。

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はじめに

「せっかく買ったのに、サイズが合わずに全部無駄になった…」 「毎晩のように漏れて、真夜中にシーツを交換するたびに、本人も私も疲れ果てて…」

実は、大人用おむつについて多くの専門家やメーカーが、大人用おむつのトラブルの主な原因はサイズ選びにあると指摘しています。しかし、ご安心ください。この記事一本で、その悩みはすべて解決します。

正しいサイズの測り方から、メーカーごとの微妙なサイズ感の違い、そして漏れないための最終チェックポイントまで。この記事は、あなたをおむつ選びのプロにするための「完全マニュアル」です。

大人用おむつのサイズ選びが、おむつケアで最も重要なのか?

大人用おむつを初めて選ぶ時、多くの人が吸収量や価格にばかり気を取られがちです。しかし、介護のプロが口を揃えて「最も重要だ」と断言するのが、この「サイズ選び」です。

なぜなら、サイズ選びは単なるフィット感の問題ではなく、ご本人の「尊厳」と、ご家族の「介護負担」に直結する、すべての基本となるからです。実際に、おむつに関するトラブルの多くはサイズ選びの失敗が原因だと言われています。

具体的に、サイズを間違えるとどのようなことが起こるのでしょうか。

  • 小さすぎると:身体を不必要に締め付けてしまい、血行を妨げます。その結果、肌がかぶれたり、最悪の場合、皮膚が壊死してしまう褥瘡(じょくそう/床ずれ)を引き起こす原因になります。
  • 大きすぎると:身体との間に隙間ができてしまい、これが「横漏れ」の直接的な原因となります。夜中に何度もシーツを交換したり、外出先で服を汚してしまったりといった、最も避けたい事態を引き起こします。
  • 間違ったサイズは:結局、おむつ代を無駄にし、交換回数を不必要に増やし、介護全体の精神的・肉体的負担を増大させてしまうのです。

次の章では、こうした「失敗」を未然に防ぎ、あなたとご家族の毎日を少しでも穏やかなものにするための、プロの知識と考え方をお伝えします。

【STEP1:計測編】失敗しない、正しいサイズの測り方

【重要】計測時の3つのチェックリスト

  • 厚手の衣服は脱ぐ:スウェットなど厚手の服の上から測ると数cmの誤差が出ます。肌着一枚の状態が理想です。
  • メジャーは床と水平に:メジャーが斜めになると正確な数値が測れません。必ず床と水平になるように意識してください。
  • 立って測れない場合:寝たきりの方など立位が難しい場合は、横向きに寝た状態でヒップの一番高い部分を測れば代用できます。

測る場所は2箇所:ウエストとヒップ

  • ウエスト:おへその高さに合わせて、胴回りを一周測ります。
  • ヒップ:お尻の一番膨らんでいる部分に合わせて、周りを一周測ります。

【最重要】サイズは「大きい方」に合わせる

ウエストとヒップ、測った数字の大きい方のサイズを基準におむつを選びます。例えば、ウエストが80cm、ヒップが95cmだった場合、95cmを基準にサイズ表を確認します。これが、漏れを防ぐための鉄則です。

【STEP2:比較編】「同じLでも大きさが違う」主要5大メーカー徹底比較

STEP1でご本人様のウエスト・ヒップのサイズを正確に測ることをお伝えしました。しかし、ここからが「おむつ選び」の、もう一つの重要な関門です。

いざドラッグストアの棚の前に立ったり、Amazonの画面を見たりすると、「Mサイズ」「Lサイズ」という表記が、メーカーごとにバラバラで、結局どれを選べばいいか分からず、途方に暮れてしまった…という経験はありませんか?

そんな「サイズ選びの最終関門」を突破するために、この章では、国内の主要5大メーカーのサイズ感と性能を、客観的なデータで徹底比較します。この比較表が、あなたにとって最適な一枚を見つけ出すための、最も信頼できる羅針盤となります。

【性能・サイズデータ比較】メーカー公表値で見る、本当の実力

凡例:◎=メーカーが特に強みとして公表している特徴

メーカー・製品例サイズ展開(ウエスト/ヒップ)1枚あたり参考価格吸収量(公表値)肌へのやさしさ
ライフリー
うす型軽快パンツ
M: 60-85 cm / L: 75-100 cm約95円/枚(ケース購入時)約300cc
アテント
うす型パンツ
M: 60-95 cm / L: 80-125 cm約85円/枚(ケース購入時)約450cc◎(弱酸性素材)
リリーフ
まるで下着※
M-L: 60-90 cm / L-LL: 85-115 cm約105円/枚(ケース購入時)約300cc◎(pHコントロール)
リフレ
はくパンツ うす型
M: 65-90 cm / L: 80-105 cm約90円/枚(ケース購入時)約300cc
ネピアテンダー
パンツタイプ
M: 60-95 cm / L: 85-125 cm約100円/枚(ケース購入時)約450cc

※リリーフの正式製品名は「リリーフ まるで下着のようなはきごこち」

この表から分かるように、例えば同じ「Mサイズ」でも、ライフリーは85cmまでなのに対し、アテントやネピアテンダーは95cmまで対応しています。ご本人様の計測値とこの表を照らし合わせることで、初めて意味のあるサイズ選びが可能になるのです。

【STEP3:実践編】さらにフィット感を高める、プロの3つの視点

STEP2までで、あなたはご本人に合ったメーカーとサイズの候補を、いくつか絞り込むことができたはずです。しかし、プロはここからさらに一歩踏み込みます。

「なぜか漏れる」「どうもしっくりこない」といった、最後の違和感を解消し、完璧なフィット感を実現するための、3つの応用的な視点をお伝えします。

体型・状況別のフィット感調整テクニック

  • 痩せ型の方:「ウエストは合うが、太もも周りがゆるくて漏れる」という場合は、リハパンの中に「補助パッド(ギャザー付き)」を追加すると、隙間が埋まりフィット感が向上します。
  • 夜間寝返りが多い方:「背中側吸収体が厚めの商品」や、「テープ止めタイプ」を夜間だけ使用すると、背中からの伝い漏れを防げます。

メーカー無料サンプルと返品保証の賢い使い方

  • 無料サンプル:アテント サンプル 無料」のように、「メーカー名+サンプル」で検索すると、公式サイトの申込ページが見つかります。
  • 返品・交換ポリシー: 「Amazonは30日以内・条件付きで送料無料」「ウエルシアやマツキヨなどのドラッグストアは7日以内・レシート持参・送料自己負担」など、購入先によって条件は様々です。

この章で紹介した視点を加えることで、おむつ選びを判断する幅が広がります。自信を持って、ご本人にとって最高の一枚を選び抜くことができるはずです。

【介護DX】テクノロジーでもっと簡単になる、未来のサイズ選び

ここまで、ご自身の目で見て、手で測り、比較検討する方法をお伝えしてきました。しかし、テクノロジーの進化は、面倒な「サイズ選び」そのものを、過去のものにしようとしています。

  • 簡易診断フォーム・AI診断:スマートフォンで「ウエスト・ヒップの計測値」「性別」「1日の交換回数」などを入力するだけで、AIがあなたに最適な商品を提案してくれるWEBサービスやアプリが登場しています。(例:ユニ・チャーム「大人用おむつナビ」など ※対応機種や提供内容は変更される場合があります)

これらのテクノロジーがより一般化すれば、「サイズ選びで失敗する」という悩み自体が、過去のものになる日も遠くありません。

大人用おむつのサイズ選びに関するよくある質問(FAQ)

Q
試供品を無料で請求する方法は?
A

「アテント サンプル 無料」のように、「メーカー名+サンプル」で検索すると、公式サイトの申込ページが見つかります。

Q
男女兼用を買っても大丈夫?
A

緊急時や、男女の区別がない製品であれば問題ありません。しかし、吸収体の位置が最適化されていないため、特に男性は前漏れのリスクが少し高まる可能性があります。

Q
正しいサイズなのに漏れてしまいます。なぜですか?
A

足回りの立体ギャザーが内側に折れ込んでいたり、尿とりパッドの当て方がずれていたりする可能性があります。

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大きいサイズの大人用おむつ完全ガイド

まとめ

大人用おむつのサイズ選びは、「ウエストとヒップを正しく測り、大きい方に合わせる」「メーカーごとのサイズ感の違いを理解する」、この2点を押さえるだけで、失敗は劇的に減ります。 この記事が、あなたの「おむつ選び」という大きな不安を解消し、自信を持って最適な一枚を選び取るための、力強い武器となることを願っています。

【免責事項】

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的な助言を行うものではありません。最終的な判断は、必ず医師・専門家にご相談ください。

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