【無料】家族向け介護記録アプリ比較・使いやすさ重視や共有しやすさで選ぶ

介護DX

家族だけのLINEグループに記録も雑談も写真も混在して、あとから探せない。通知が多すぎて読まれない。そんな悩みを小さくするのが「家族向けの介護記録アプリ」です。この記事は、無料で始めやすい候補を前提に、家族の負担を増やさず使い続けられる視点で整理します。
対象は、同居や近居で交代しながら介護している家族、遠距離で安否や受診情報を共有したい家族、きょうだい間で費用や記録を透明化したい家族です。
比較対象は日本語で使え、家族共有に向いた無料プランや無料機能があるサービスです。写真共有が得意な一般向けアプリも、介護記録の「補助」として活用価値が高いものは取り上げます。各サービスの機能や制限は公式情報やアプリストア記載、公式ガイド資料を基準に確認し、記事末尾で出典の示し方も明記します。家族の合意形成と運用手順まで踏み込み、今日から動ける形に落とし込みます。

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介護記録アプリ最短の選び方(結論)

迷ったら次の3パターンから選ぶだけで十分です。家族の生活スタイルに合わせて、まずは1つを3日試すことをおすすめします。

  1. 写真共有重視
    日々の様子を写真中心で伝えたい家庭は「みてね」が始めやすい選択です。無料で容量無制限、動画は1本2分まで。家族招待が簡単で、月ごとに自動整理されるため、後から探しやすいのが利点です。
  2. 見守り通知重視
    離れて暮らす親の安否を負担なく把握したい家庭は「マモルバ」が合います。最終スマホ利用時刻を自動共有し、24時間操作がないと通知。見守られる側は最初の連携だけで以後の操作は不要、無料で広告なしです。
  3. 連携重視
    外出が多く、到着通知や地図での位置共有が必要な家庭は「Life360」が候補です。無料プランで場所アラートなど基本機能を使えます。位置共有は便利な一方、電池の減りが早くなる場面もあるため、必要な時間帯だけ使う、といった運用をおすすめします。

比較の評価軸と採点方法 出典ポリシー

評価は100点満点で、以下の配点です。共有しやすさ40%、使いやすさ30%、見守りと通知20%、連携と保管10%。各項目は5点満点で採点し、配点比率を掛けて集計します。
評価に用いた根拠は一次情報を優先します。主に、公式ヘルプや料金ページ、アプリストアの説明、公式リリースやガイド資料を参照し、本文末や各節末に出典を示します。例として、みてねの無料版仕様は公式ヘルプで容量無制限と動画2分の制限が明記されています。Life360の無料プランの存在とプラン構成は公式プランページで確認しています。マモルバの機能はGoogle Playの説明と開発元サイトで確認しています。
前提端末はiOSとAndroidの現行バージョン。アプリは更新により仕様が変わる可能性があるため、導入時はストアの最新説明も合わせて確認してください。
(集計、分析結果はAIによって抽出しております。)

無料で使える家族向け介護記録アプリの比較

ここでは家族で始めやすい4つを取り上げます。点数は上記配点で集計した目安です。

みてね(iOS・Android・無料)

合計76点[共有5・使いやすさ4・見守り2・連携2]
写真と動画を無料で容量無制限で共有でき、動画は1本2分まで。家族招待とコメントが分かりやすく、月別の自動整理で見返しが簡単。介護の様子を写真中心で残したい家庭に向きます。

マモルバ(iOS・Android・無料)

合計76点[共有3・使いやすさ5・見守り5・連携1]
最終スマホ利用時刻を自動共有。24時間操作がないと通知。見守られる側の操作は初回のみで、その後は普段通りに使うだけ。広告なしで無料。静かな見守りを続けたい家庭に適しています。

家族をつなぐ介護ノート(iOS・Android・無料)

合計68点[共有4・使いやすさ4・見守り2・連携2]
介護日記や費用のレシート画像を家族で共有でき、記録はカレンダー表示で振り返りやすい構成。公式ページとガイド資料に機能の概要が整理されています。写真だけでなく費用や気づきも残したい家庭に向きます。

Life360(iOS・Android・無料プランあり)

合計68点[共有4・使いやすさ3・見守り4・連携1]
家族サークルで位置共有や場所アラートを利用可能。無料プランが用意され、上位は有料。外出や到着の把握が目的の家庭に向きます。

無料アプリの注意点

無料といっても、保存容量や動画の長さ、エクスポートや連携の一部は有料になることがあります。導入前に無料で使える範囲を必ず確認してください。

シーン別のおすすめ

離れて暮らす家族が中心

毎日の電話やチャットが負担になっているなら、マモルバで最終利用時刻の自動共有を軸にするのが手軽です。必要なときだけアプリ内コメントや電話を足せば、安否確認の抜け漏れが減ります。長距離移動が多い場合は、必要な日だけLife360の到着通知を併用する運用が現実的です。

同居家族が中心

メインはみてねで、食事や服薬、表情の変化などを写真と短文で統一しましょう。月別にまとまるため、受診前に1週間分を素早く振り返れます。家族チャットと記録を混在させないことで、必要情報が埋もれにくくなります。

きょうだい複数で分担

書き方の型を決め、朝は体調、昼は食事、夜は出来事と翌日の注意点といった分担にします。緊急は電話、通常連絡はアプリ内コメント、雑談は家族チャット、と役割を分けると迷いが減り、記録が続きやすくなります。

導入手順と運用ルールと乗り換えのコツ

初期設定チェック

アプリを利用する前に、以下のポイントをチェックしてください。

  1. 家族全員で目的と役割を共有する
  2. アプリを1つ選び、家族招待を完了する
  3. 通知を許可し、重要通知のみ残す
  4. スマホの文字サイズやホームショートカットを調整する

写真と通知のルール

写真は1日3枚を上限にして、時間識別がしやすいカットを優先します。タイトルやメモの先頭に固定語を付けると検索性が上がります。例として「服薬 朝」「受診 午後」「食事 夜」。通知は定時リマインドを増やしすぎないことがコツです。未利用通知や到着通知など、動きがあったときだけ知らせる設定にすると、通知疲れを避けられます。

乗り換えの手順

写真中心の運用は、まず端末保存でバックアップしてから移行します。みてねはフォトブックやDVD化など、形に残す手段も選べます。予定や通院履歴は汎用のカレンダーやメモに写しておくと、アプリを変えても継続しやすくなります。移行時は直近30日分を優先的に揃え、過去分は必要時だけ補う方式が現実的です。

よくある質問と注意点

Q
無料プランの注意点は
A

無料でも十分使えるアプリが多い一方、動画の長さ、保存容量、エクスポート、位置履歴の保持期間などに制限がある場合があります。導入前に無料範囲を確認し、必要なら有料機能を短期だけ使う選択も検討しましょう。

Q
見守りはどこまで共有されるか
A

マモルバは最終スマホ利用時刻のみを共有する設計です。位置や通話履歴などは取得しないと明記されています。見守られる側の負担が少なく、プライバシー配慮の運用をしやすいのが利点です。

Q
位置共有は電池が心配
A

位置共有は便利ですが、使い方によっては電池消費が増える場面があります。必要な時間帯だけオンにする、場所アラートの数を絞る、といった工夫でバランスを取りましょう。Life360の無料プランでも基本の場所アラートは使えます。

まとめ

家族での介護は、日々の小さな連絡の積み重ねが要です。写真で様子を伝えるならみてね、静かに安否を把握するならマモルバ、到着や移動も把握したいならLife360。まずは1つ選び、3日だけ試してみてください。役割分担と通知のルールを先に決めるだけで、明日からの連絡がぐっと軽くなります。アプリが合わなければ、直近の記録だけ持って別のアプリへ。小さく始めて、続けやすい形に整えていきましょう。


出典