夜間や早朝に「ぞくぞくする」「肩や首がこわばる」「ちょっと熱っぽい」と感じたとき、いわゆる風邪のひきはじめかもしれません。「今すぐドラッグストアへ行きたいけれど、もう閉まっている」「家族の分も含めて早めに何か対処したい」という場面では、最寄りのコンビニで葛根湯(かっこんとう)や葛根湯ドリンクを入手できる可能性があります。
この記事では、コンビニでの現実的な探し方、コンビニに無かったときのドラッグストア以外の候補、さらに葛根湯と葛根湯ドリンクの基礎知識や注意点、今すぐできるセルフケアまでを整理してお伝えします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、具体的な診断や治療の判断は必ず医師・薬剤師・登録販売者とご相談ください。
結論:緊急で葛根湯・葛根湯ドリンクを最短で手に入れるための動き方
ドラッグストアが近くにない、もしくは閉店している時間帯を前提にした「最短ルート」の考え方です。
まず「今いる場所から一番現実的に動ける店」を絞り込むことが大切です。コンビニも候補に含め、主要3社(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン)の公式店舗検索を使って、「薬」取扱店に絞り込みます。医薬品を扱うコンビニでは、葛根湯の顆粒・錠剤に加え、葛根湯ドリンクや風邪薬ドリンクが置かれている場合もあります。
候補になりそうな店舗が見つかったら、必ず電話で次の3点を確認してから移動します。
- 葛根湯があるかどうか(顆粒・錠剤・ドリンクのいずれか)
- 一般用医薬品を販売できる時間帯
- 取り置きの可否
一般用医薬品は、薬剤師や登録販売者といった有資格者が在勤している時間のみ販売できます。同じコンビニチェーンでも店舗や時間帯によって販売の可否が変わるため、「今買えるかどうか」を電話で確定させることが、無駄足を避ける一番の近道です。
もしコンビニで在庫がなかった場合や販売時間外だった場合は、駅ナカの「NewDays+くすり」、医薬品を扱うドン・キホーテ、家電量販店のドラッグコーナー、ショッピングモール内の薬局といった「ドラッグストア以外の候補」に切り替えます。いずれの場合も、移動前に電話で在庫と販売時間を確認すると安心です。
緊急性が低い場合は、Amazonなどで購入するのも有効な手段です。状況に応じて検討してみてください。
Amazonの商品リンクに遷移します
【第2類医薬品】 by Amazon 葛根湯エキス[顆粒]S 60包
過去1か月で5000点以上購入されました(2025年11月)
コンビニで葛根湯や葛根湯ドリンクを探すときの基本ステップ

コンビニで葛根湯を探すには、操作→候補抽出→電話の三段階で進めます。
公式店舗検索で「薬」取扱店に絞る
- セブンイレブン:
公式の店舗地図で店舗を検索し、取扱商品・サービス欄に「薬」が表示される店舗を候補にします。こうした店舗では、葛根湯の顆粒や錠剤のほか、葛根湯ドリンクやかぜ薬ドリンクが扱われていることもあります。 - ファミリーマート:
公式店舗検索で現在地周辺を開き、条件絞り込みの「設備・取扱いサービス」から「薬」をチェックして抽出します。医薬品を扱っている店舗に限られるため、候補が少なめになることもありますが、その分「置いてある可能性が高い店」が見つけやすくなります。 - ローソン:
公式店舗・ATM検索を開き、周辺店舗から候補を確認します(医薬品の取扱いは店舗ごと)。
候補は2〜3店へ絞る
深夜・早朝は販売体制(薬剤師・登録販売者の在席時間)で可否が変わります。移動距離と営業形態を見て、“いま開いていて販売できる可能性が高い順”に並べます。
移動前に必ず電話で在庫と「販売できる時間」を確定
一般用医薬品は、有資格者が勤務している時間に販売する体制が必要です。必ず「今、買えるか(何時まで買えるか)」を確認してから出発してください。
そのまま使える電話スクリプト
「今近くにいて、葛根湯を探しています。顆粒か錠剤、もしくは葛根湯ドリンクのようなかぜ薬ドリンクは在庫がありますか。あわせて、医薬品を販売できる時間帯(薬剤師や登録販売者の方がいらっしゃる時間)も教えてください。もし可能であれば、取り置きもお願いしたいです。」
店頭での探し方の目安
店舗によって売り場は異なりますが、葛根湯や葛根湯ドリンクは、次のような場所に並んでいることが多いです。
- レジ横の医薬品棚(鎮痛剤や胃薬などと一緒に並ぶ棚)
- ヘルスケア・日用品コーナーの一角
- ドリンクタイプの場合は、栄養ドリンクやかぜ薬ドリンクの棚
小さめの棚に少量ずつ置かれていることが多く、パッと見で見つけづらい場合もあります。見当たらないときは、遠慮せず店員さんに「葛根湯や葛根湯ドリンクはどこにありますか?」と声をかけてください。
コンビニに葛根湯が無かった時の他の入手方法(ドラッグストア以外)
ドラッグストアが近くにない/閉店している時の“第二案”です。必ず営業時間と医薬品販売の可否を電話で確かめてから向かいましょう。
- 駅ナカ「NewDays+くすり」
首都圏などの主要駅に併設される小型ドラッグ併設型のNewDays。深夜帯は駅の運用や店舗ごとに事情が異なるため、必ず電話で在庫と販売可否を確認してください。 - ドン・キホーテ(医薬品取扱店)
ドンキは深夜営業が多く、医薬品販売に関する案内ページも整備されています。店舗により販売体制・取扱商品が異なるため、移動前に在庫と販売可能時間を確認します。 - 家電量販店のドラッグコーナー(例:ビックカメラ「ビックドラッグ」)
家電量販店併設のドラッグコーナーが近い場合は候補になります。営業時間と医薬品販売時間は店舗ごとに異なるため要確認です。 - ショッピングモール内の薬局
モール営業が長い施設では、併設の薬局が遅くまで開いている場合があります。モールの代表電話や各薬局の直通で、在庫と販売時間の確認を。 - 緊急性が低ければ翌朝の行きつけ/通販
今すぐでなくてよい場合は、行きつけの薬局やAmazon等のECで落ち着いて購入する方法も有効です(服用上の注意や添付文書を事前に確認できるメリットがあります)。
葛根湯の基礎知識

ここからは、顆粒・錠剤・ドリンクに共通する「葛根湯」の基本的なポイントを簡単に整理します。実際に服用する際は、必ず製品ごとの添付文書を読み、疑問があれば医師や薬剤師に相談してください。
- Q葛根湯はどんな症状に向く?
- A
葛根湯は、体力中等度以上で「かぜの初期(汗が出ておらず、悪寒やゾクゾク感が続く)」「肩こり」「頭痛」などに適するとされます。クラシエの製品情報でも、かぜのひきはじめに“寒気がとれないような症状”への効果が明示されています。
- Qいつ・どう飲む?
- A
多くの製品で「1日3回、食前または食間に水または白湯で服用」と案内されています。症状が出て“早い段階”で使うと良いとされ、だるさや寒気が和らいできたら長期の飲み続けは避け、経過を見ましょう。改善が乏しければ、継続投与は避けて医療機関に相談します。
- Q成分のポイントは?(代表例)
- A
生薬(例):カッコン、マオウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ、ショウキョウ、タイソウ…等の組み合わせです。製品ごとの含量は差があるため、パッケージの成分表示を確認しましょう。
- Q注意したい体質・持病・併用は?
- A
カンゾウ(甘草)由来のグリチルリチンは、低カリウム血症や血圧上昇などの副作用に関連することが知られています。むくみや筋力低下など気になる症状が出たら服用を中止して受診してください。他の漢方との“成分重複”にも注意が必要です。複数の製品を同時に使う場合は、含まれる生薬の重複・用量に気を付けてください。一般用医薬品の表示に基づき、妊娠中・授乳中、持病で治療中、アレルギー歴がある場合などは、服用前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談しましょう。
- Q子どもは?剤形は?
- A
製品によって年齢別の用量が細かく定められています(例:顆粒は年齢に応じた分量に区分)。年齢・体重・症状により異なるため、必ずパッケージの用法・用量欄と添付文書をご確認ください。
- Q「どれくらい続けるか」の目安は?
- A
葛根湯は“ひきはじめ”に用いる処方です。2~3日で改善が乏しい、または悪化する場合は自己判断で長期化せず、受診を検討してください。
葛根湯ドリンクを選ぶときのポイント
最近は、顆粒や錠剤だけでなく、葛根湯の成分を含むドリンクタイプのかぜ薬も増えてきました。コンビニで見つかるのは、この「葛根湯をベースにした内服液」や「かぜ薬ドリンク」の場合もあります。
葛根湯ドリンクとは?
一般的な葛根湯ドリンクは、カッコンやマオウなど、葛根湯に使われる生薬エキスを溶かした液体タイプの医薬品です。製品によって配合や成分量は異なりますが、「のどの痛みや悪寒、だるさを伴うかぜのひきはじめ」に用いる点は、顆粒や錠剤と共通することが多いです。
液体タイプのため、顆粒が飲みにくい方や、水で薬を飲むのがつらい場面でも服用しやすいという利点があります。一方で、糖分が多めに含まれている製品もあるため、糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。
こんな場面で役に立つことがある
- 外出先で水が用意しづらいとき
- 高齢の家族が錠剤を飲み込みにくいとき
- 「何度も薬を出して飲む」のが負担で、一本飲み切りのほうがわかりやすいとき
このような場面では、葛根湯ドリンクが一つの選択肢になることがあります。ただし、年齢や体重によって適切な量が異なりますので、子どもや体力が落ちている高齢者に使う際は、必ず用法・用量欄と添付文書を確認してください。
葛根湯ドリンクならではの注意点
- 同じ成分を含むかぜ薬や漢方薬と重複しやすい
- 糖分やカフェインなど、追加成分が含まれていることがある
- 味が飲みやすい分、「つい続けて飲んでしまう」ことがある
すでに別のかぜ薬や漢方薬を飲んでいる場合、同じような生薬や成分が重なってしまうことがあります。表示の「成分・分量」欄を確認し、わからない場合は薬剤師や登録販売者に必ず相談してください。
風邪などの症状に対してすぐ出来る応急処置
- 体を温める
首・肩・背中の冷えを避け、室温と湿度を整えます。就寝前にタオルで首筋を温める、ぬるめの白湯を少しずつ飲むなど、体力を消耗させない“やさしい保温”を意識してください。汗をかいたら乾いた衣服に替え、冷え戻りを防ぎます。 - 水分を少しずつ
発熱や悪寒で体は意外と水分を失います。こまめに白湯や常温の飲み物で水分を補い、喉が渇き切る前に一口ずつを繰り返します。 - 無理をしない
短時間でも横になる、スマホ操作を控える、照明を落とすなど、体の“回復モード”を邪魔しない環境をつくります。食事は無理に詰め込まず、消化の良いものを。 - 服用前後の確認
服用しても寒気や強い頭痛が収まらない、ふらつき・動悸・むくみなど気になる症状が出る、持病薬との相性が不安、こうした場合は服用を中止し、医療機関や薬剤師へ相談してください。一般用医薬品の外箱・添付文書の“してはいけないこと”“相談すること”欄も必ず読んで判断しましょう。
まとめ
ドラッグストアが近くにない、あるいは閉まっている時間帯でも、コンビニを上手に活用すれば、葛根湯や葛根湯ドリンクを入手できる可能性があります。
最短で動くための基本は、「公式店舗検索で薬を扱う店舗を絞る → 電話で葛根湯・葛根湯ドリンクの在庫と販売時間を確認 → 無理のない範囲で移動」という3つのステップです。同じチェーン、同じエリアでも店舗ごとに販売体制は異なるため、「今、この時間に買えるか」を電話で確かめることが、無駄足を減らす一番のポイントになります。
コンビニで見つからない場合は、駅ナカの「NewDays+くすり」や医薬品を扱うドン・キホーテ、家電量販店のドラッグコーナー、モール内の薬局といった候補を検討し、それでも難しければ翌朝の受診や行きつけの薬局での相談へ切り替えましょう。
葛根湯は、風邪のひきはじめの「ぞくぞくする寒気」に向くとされる漢方薬です。顆粒・錠剤・ドリンクのいずれの形でも、用法・用量と注意事項を守り、体調の変化を見ながら無理のない範囲で活用してください。迷ったとき、持病や他の薬との兼ね合いが心配なときは、一人で抱え込まず医師や薬剤師・登録販売者に相談することをおすすめします。
<関連情報>

