契約書や高額な領収書を今日中に出さないといけないのに、「収入印紙がない」「郵便局も役所ももう閉まっている」。そんなとき、いちばん現実的な候補になるのが、24時間開いているコンビニです。
この記事では、緊急で収入印紙が必要になった方に向けて、コンビニでのいちばん確実な買い方と、コンビニに無かったときに次に当たるべきお店、購入時の注意点とよくある疑問を、できるだけシンプルにまとめます。
結論:レジで「収入印紙ありますか?」と聞く
まず結論からお伝えします。
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなどの大手コンビニチェーンでは、多くの店舗で収入印紙(主に200円)を販売しています。ただし、売り場に陳列されておらず、レジの中や事務スペースで保管されていることがほとんどで、「どの店舗にも必ずある」わけでもありません。高額の印紙も基本的には置いていないと考えた方が安全です。
このため、店内を歩き回って探すよりも、
- 行きやすい大手コンビニを2〜3軒決める
- 電話で「収入印紙はありますか?」と在庫を確認する
- 在庫のある店舗に行き、レジで「収入印紙ください」と伝える
という順番で動くのが、最短で失敗しにくい方法です。
コンビニで収入印紙を買うときの基本ステップ

近くのコンビニを候補として絞る
まずは、自宅や職場、今いる場所から行きやすいコンビニを候補にします。駅前や大通り沿いの、少し大きめの店舗の方が在庫が期待しやすい印象です。
各コンビニ公式サイトの店舗検索ページから現在地や住所を入れて、近くの店舗を2〜3軒ピックアップしておきましょう。
電話で在庫と枚数を確認する
次に、候補の店舗に順番に電話をします。収入印紙はアプリの商品検索では表示されないことも多いため、電話で直接確認するのがいちばん確実です。
電話では、例えば次のように聞いてみてください。
「お忙しいところ失礼します。そちらの店舗で収入印紙は扱っていますか?
もしあれば、200円の収入印紙は何枚くらいありますか?」
必要な金額が決まっている場合は、
「○○円分必要なので、200円の収入印紙を○枚買いたいのですが、足りますか?」
と具体的に伝えると、行ってから「枚数が足りなかった」という事態を防げます。
店に着いたら、売り場は探さずレジへ
コンビニに着いたら、文具コーナーやレジ横を探す必要はありません。多くの店舗では、収入印紙はレジの引き出しや事務スペースにしまってあり、お客様からの申し出がない限り店頭には出ていません。レジに並んだら「収入印紙をお願いします」「200円の収入印紙を○枚ください」と伝えれば大丈夫です。
枚数に迷うときは、「○○円の契約書(または領収書)に貼る分が欲しいのですが」と相談してもよいでしょう。
コンビニに収入印紙がなかったときの入手先候補

電話で確認しても「取り扱いがない」「今日は在庫を切らしている」と言われることもあります。その場合は、次のようなお店を検討してみてください。
スーパーマーケット(サービスカウンター)
イオンなどのスーパーマーケットでは、サービスカウンターで切手やはがきと一緒に収入印紙を扱っている店舗があります。すべての店舗ではありませんが、「近くに大きなスーパーがある」「まだ営業時間内」という条件なら、有力な候補になります。
行く前に、「店舗名+サービスカウンター+収入印紙」といったキーワードで検索し、電話番号を調べてから、
「サービスカウンターで収入印紙は販売していますか?」
と確認しておくと、無駄足になりにくく安心です。
ドラッグストアやホームセンター
ドラッグストアやホームセンターは、本来は収入印紙を専門に扱う業種ではありませんが、大型店の一部では切手類と一緒に販売しているケースがあります。自宅近くに品揃えの多い店舗があり、比較的遅い時間まで開いているようであれば、コンビニと同じように電話で
「収入印紙を置いていますか?」
と確認してみる価値はあります。
たばこ店・金券ショップ・文具店など
昔ながらのたばこ店や一部の文具店では、郵便局から委託を受けて収入印紙を販売している場合があります。また、金券ショップで取り扱うケースもあります。
ただし、これらの店舗は営業時間が限られていたり、そもそも身近に店舗がなかったりすることも多いため、「今すぐ欲しい」という緊急度が高いときには使いづらい面もあります。日中に余裕があるタイミングで、郵便局本局や身近な店舗の情報を確認しておき、いざというときの候補として頭の片隅に入れておくと安心です。
収入印紙を購入するときの注意点

最後に、実際に収入印紙を買うときに気をつけたいポイントを整理します。慌ただしい場面ほど、「受け取って安心してしまい、そのまま貼り忘れる」「違う種類を買ってしまう」といったミスが起こりがちです。
「収入印紙」と「収入証紙」「切手」を間違えない
見た目が似ているものとして、国が発行する収入印紙、自治体が発行する収入証紙、普通の郵便切手があります。コンビニで受け取ったら、まず券面に「収入印紙」と書かれているかどうか、額面が想定していた金額になっているかどうかを、その場で確認してください。
必要な金額を満たしているか確認する
印紙税は、契約金額や領収書の金額によって必要な税額が細かく決められています。いくらの印紙が必要か分からないときは、取引先や相手先に事前に確認しておくと安心です。インターネットで公開されている「印紙税額表」を参考にする方法もあります。
もしコンビニに必要な額面がなくても、複数の収入印紙を貼って合計額を合わせることで対応できる場合があります。ただし、枚数が増えるほど貼り間違いのリスクも高まるため、できるだけシンプルな組み合わせにしておくとよいでしょう。
手に入れたら、その場で貼ってしまう
介護や仕事でお忙しい家族の方ほど、「とりあえず買っておいて、家に帰ってから貼ろう」と思っているうちに、そのまま忘れてしまうことがあります。印紙税は、貼り忘れがあると後から追加の税金が必要になる可能性もあります。
コンビニやスーパーで収入印紙を購入できたら、店を出る前に書類と一緒に取り出し、その場で指定の欄に貼ってしまうことをおすすめします。ここまで済ませておけば、「印紙を買ったのに貼っていなかった」という失敗はほとんど防げます。
よくある質問(Q&A)
- Qコンビニには、どの金額の収入印紙が置いてありますか?
- A
店舗ごとに違いますが、少額のもの、とくに200円の収入印紙を置いているケースが多いです。400円や1,000円などを扱う店舗もありますが、高額な印紙はコンビニでは期待しにくいため、必要な金額が大きい場合は、翌営業日に郵便局で買うことも視野に入れておくと安心です。
- Q何時ごろならコンビニで収入印紙を買えますか?
- A
コンビニ自体が24時間営業であれば、基本的にはいつでも購入できます。ただし、深夜や早朝は慣れていないスタッフだけの時間帯だったり、在庫確認に時間がかかることもあります。電話で在庫を聞くときに、「今の時間でも購入できますか」と一言添えておくと、より確実です。
- Qスーパーマーケットやドラッグストアでも買えますか?
- A
大型スーパーのサービスカウンターや、一部のドラッグストア・ホームセンターで販売している例があります。ただし、どこでも必ず買えるわけではありません。行く前に店舗の電話番号を調べ、「収入印紙を扱っていますか」と確認してから向かうようにしましょう。
- Qコンビニで買った収入印紙でも、郵便局で買ったものと同じですか?
- A
はい、同じ「国の収入印紙」ですので、どこで購入しても効力は変わりません。重要なのは、正しい金額の印紙を、決められた場所にきちんと貼ることです。
まとめ
大手コンビニチェーンの多くの店舗では、主に200円の収入印紙を販売していますが、店舗ごとに在庫が違うため、まずは行きやすい店を2〜3軒ピックアップし、電話で在庫と枚数を確認してから向かうのが安全です。店に着いたら売り場を探さず、レジで「収入印紙をください」と伝えれば購入できます。コンビニに在庫がない場合は、大型スーパーのサービスカウンターや一部ドラッグストア・ホームセンターなども候補になりますが、こちらも必ず事前に電話で確認してから動きましょう。
収入印紙を手に入れたら、その場で書類に貼り付けてしまうことが、貼り忘れや買い間違いを防ぐいちばんの近道です。「今すぐ必要」という緊急の場面でも、この流れを意識していただければ、慌てずに手続きを進めやすくなるはずです。
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