住宅ローンのシミュレーションの多くは「今の金利」で毎月の返済額を計算します。しかし変動金利で借りている人が本当に知りたいのは、将来金利が上がったら、返済額がいくらになるのかではないでしょうか。
先に結論です。3,000万円を35年・変動0.5%で借り、5年返済した人の場合、金利が今より+2%上がると、毎月の返済額はおよそ7.8万円 → 10.3万円(+約2.5万円)に増える計算になります。銀行のシミュレーションは、この「上がったら」の数字を最初に見せてくれません。
下のツールでは、あなたの借入額・現在金利・経過年数を入力すると、金利が+0.5%、+1.0%、+1.5%、+2.0%上がった場合の月返済額を試算できます。さらに、「毎月ここまでなら返せる」という返済上限を入力すると、あなたの返済上限に達する金利も計算できます。
「金利が上がったらいくらになる?」だけでなく、「自分は何%までなら耐えられる?」まで確認するためのシミュレーターです。登録は不要です。
まず、あなたの場合を計算する
金利が上がったら、あなたの住宅ローンはどこまで耐えられる?
現在の返済額だけでなく、+0.5%・+1.0%・+1.5%・+2.0%の負担と、あなたが決めた「毎月返済の上限」に達する金利を試算します。
現在のローン状況
金利が上がった場合の月返済額
現在の残高を、残り期間で同じ元利均等返済として再計算した概算です。
| 金利シナリオ | 金利 | 月返済額 | 現在との差 | 手取り比 |
|---|
定年時への影響
定年時残高は「その金利が今から続く」と仮定した概算です。実際の変動金利の見直し時期・返済額ルールは金融機関や商品によって異なります。
では、今すぐ借り換えるべき?
このツールだけで「借り換えるべき」とは判定しません。ここで分かるのは、金利が上がったときに家計へどの程度の負担が出るかと、設定した場合はあなたの返済上限に達する金利です。
次に確認したいのは、現在のあなたの条件で実際に何%まで金利を下げられる可能性があるかです。
※試算は元利均等返済・ボーナス返済なしの概算です。金利上昇シナリオは「現在の残高を残り期間で、その金利が続く」と仮定して再計算しています。実際の変動金利では適用時期や5年ルール・125%ルールの有無などが商品によって異なり、表示額どおりに直ちに返済額が変わるとは限りません。
なぜ、銀行のシミュレーションでは「上がったら」が見えないのか
銀行のシミュレーションは便利ですが、全国銀行協会の解説でも触れられているとおり、変動金利には「将来金利が上がる可能性」という特徴があります。それにもかかわらず、多くのツールは今の金利の返済額しか表示せず、将来の上昇を織り込みません。「変動は当面上がりにくい」という前提が長く続いたためですが、その前提は変わりつつあります。
日本銀行の金融政策では政策金利が1.00%まで引き上げられ(2026年6月時点)、主要銀行の変動金利も1%を超える水準まで上がってきました。「上がったらどうなるか」を自分の数字で持っておくことが、これまで以上に重要になっています。
金利が何%まで上がると厳しい?結果の見方

まず+0.5%・+1.0%・+1.5%・+2.0%を確認
ツールでは、現在金利に加えて、金利が+0.5%・+1.0%・+1.5%・+2.0%上昇した場合の月返済額を表示します。
たとえば現在の返済額が月8万円でも、+1.0%で9万円、+2.0%で10万円を超えるのであれば、「金利が上がる可能性がある」という情報だけでなく、自分の家計に毎月いくらの影響が出るのかまで把握できます。
手取り月収を入力した場合は返済比率も表示されます。ただし、「返済比率○%以上なら危険」と一律に判断するのではなく、実際の生活費や教育費、貯蓄なども含めて判断してください。
あなたの「返済上限に達する金利」を確認する
今回のシミュレーターで特に確認してほしいのが、「あなたの返済上限に達する金利」です。たとえば「住宅ローンは月10万円までなら払える」と入力し、返済上限に達する金利が「約1.8%」と表示された場合、現在金利から1.8%程度まで上昇すると、設定した月10万円に達するという試算です。将来の住宅ローン金利が何%になるかを正確に予測することはできません。だからこそ、「今後何%になるか」を当てようとするのではなく、「自分は何%までなら耐えられるのか」を先に把握しておくことが重要です。
返済上限に近づくまで余裕があるのか、それとも+0.5%や+1.0%程度でも家計への影響が大きいのかによって、今のうちに対策を検討する必要性も変わります。
定年後への波及
金利上昇は、定年後に残る返済にも効いてきます。ツールには定年時点の残債も表示されるので、上昇シナリオと合わせて「老後に無理がないか」を確認しておくと安心です。定年時にローンがいくら残るかを詳しく見たい方は、住宅ローンは定年時にいくら残る?完済年齢がわかる無料シミュレーター【登録不要】もあわせてご確認ください。
返済上限が見えたら、今すぐ借り換えるべき?
シミュレーションで「+1%で返済上限を超える」と分かっても、必ず今すぐ借り換えるべきとは限りません。逆に「+1.5%まで上がっても上限内だから何もしなくていい」とも言い切れません。このシミュレーターで分かるのは、あなたの家計が金利上昇にどの程度耐えられるかまでです。
次に確認したいのは、現在のあなたの条件なら、実際に何%で借り換えられる可能性があるのかです。たとえば現在金利が1.2%で、返済上限に達する金利が1.8%だったとしても、0.8%程度へ借り換えられる場合と、ほとんど金利が変わらない場合では判断が違います。また、借り換えには諸費用がかかるため、金利が下がるだけで得になるとは限りません。「金利上昇にどこまで耐えられるか」→「実際に何%で借り換えられるか」→「諸費用を含めても得か」の順番で確認すると判断しやすくなります。
モゲチェックでは、現在の住宅ローン条件をもとに借り換え可能性を確認できます。まずはシミュレーターで見えた金利上昇リスクに対して、実際に取れる選択肢があるかを確認してみてください。
よくある質問
- Q変動金利は今後どのくらい上がりますか?
- A
将来の金利が何%になるかを正確に予測することはできません。そのため、このページでは+0.5%・+1.0%・+1.5%・+2.0%と複数のシナリオで試算できるようにしています。重要なのは金利を予想することより、「自分の家計は何%までなら耐えられるか」を把握することです。
- Q変動から固定に換えたほうがいいですか?
- A
一概には言えません。固定は金利上昇の不安を抑えられますが、足元では変動との金利差が大きい局面もあります。まずは自分の数字で「上がったらいくらか」を把握し、借り換えでどれだけ軽くなるかを比べて判断するのがおすすめです。
- Q借り換えは手間がかかりませんか?
- A
書類や審査は必要ですが、まずは借り換えメリットがあるかどうかをモゲチェックの無料診断で確かめてから動けば、無駄足になりにくくなります。
- Q住宅ローン金利が0.5%上がると返済額はいくら増えますか?
- A
借入残高や残り返済期間によって異なります。同じ0.5%の上昇でも、残高が大きく残り期間が長いほど影響は大きくなる傾向があります。このページのシミュレーターでは、現在の住宅ローン条件を入力すると、+0.5%になった場合の月返済額と現在との差額を確認できます。
- Q変動金利が何%になったら借り換えた方がいいですか?
- A
「○%になったら借り換える」と一律には判断できません。まず自分の返済上限に達する金利を確認し、そのうえで実際に借り換え可能な金利と諸費用を比較する必要があります。金利上昇への耐性が低く、借り換えによって十分に金利を下げられる場合は、早めに比較する意味が大きくなります。
- Q金利が上がる前に借り換えた方がいいですか?
- A
必ずしもそうとは限りません。重要なのは「今後上がりそうだから」という理由だけで決めるのではなく、現在の金利・金利上昇時の返済額・自分の返済上限・借り換え後の金利・諸費用を比較することです。まずこのページで金利上昇への耐性を確認し、借り換えを検討する場合は実際に適用される可能性のある金利を確認してください。
本記事の前提と出典
- 試算の前提:元利均等返済で計算しています。金利・諸費用は概算です。金利上昇シナリオは、現在のローン残高を残りの期間で再計算しています。
- 出典:日本銀行「金融政策」/全国銀行協会/【フラット35】(住宅金融支援機構)
- 更新日:2026年9月(政策金利など最新の数値は公開時に再確認)
